無料低額診療

貧困者でも医療サービスが受けられる無料低額診療とは

無料低額診療│役所へ行こう.com日本は原則国民皆保険ですが、さまざまな事情で無保険状態にある方や、生活費に困っており医療費が多額になると払えない方も少なくないのが実情です。

ただ、生活に困窮して医療機関を受診しにくい人も、急に病気が悪化して倒れた場合、それを助ける法律もあるようですが、そこに救いを求めなくてもまだ助かる道が残されていることはご存知でしょうか。それが、無料低額診療です。

無料低額診療は第2種社会福祉事業のひとつで、社会福祉法という法律に記載されています。無料低額診療をやっている病院は増えており、各都道府県に最低でもひとつはあるようです。もちろん、首都圏、京阪神、福岡にはそれなりの数の無料低額診療をやっている病院があるのですが、意外に多いのは北海道です。

北海道は社会福祉法人の病院が多く存在し、貧困者医療のために明治天皇が設立に貢献した恩賜財団済生会も点在しています。このが済生会病院がいまの無料低額診療を広げたこともあって、北海道はその関係の病院が多いのです(済生会病院は分類上、公的医療機関となっています)。

なお、済生会の病院のほか、民医連(全日本民主医療機関連合会)に加盟している病院、医療生協や勤労者医療協会の医療機関も無料低額診療に応じています。地域によっては医療生協や勤労者医療協会というと、どの病院か想像付くところが多いと思いますが、もし地元で無料低額診療を行っている病院がわからない場合はネット検索で調べてみると良いでしょう。

もちろん、無料低額診療が適合したとしても、ずっと無料や低額で医療サービスが受けられるわけではなく、社会福祉士(ソーシャルワーカー)が、生活保護や年金の受給、障害者向け医療制度の利用などを手助けします。ですから、医者も大事ですが、優秀なソーシャルワーカーがいるかどうかが良い医療サービスを受ける場合の決め手となります。

もし、深刻な病の傾向があるのに、お金の心配をして病院を避けている場合は、無料低額診療を行っている病院に電話してみましょう。

対象者 生活困窮に陥っている方、DVから逃げている方など特殊な事情を抱えている方
必要書類 診療費減免申込書、住民票、所得証明書、健康保険証
申請期限 随時
申請先 無料低額診療を行っている病院や診療所

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