ゆとりある老後を、満喫する一つの方法
高齢者の8割は、「持ち家」に住んでいるとされています。しかし、定期的な収入が年金だけという方も多いのです。このように、不動産はあるが、現金収入が乏しいという高齢者が自宅に住み続けながら、自宅(土地)を担保に生活資金を借り、死語に売却して精算する制度がこの長期生活支援資金(リバースモゲージ)です。
平成14年度に厚生労働省が創設し、多くの都道府県で導入が始まっています。アメリカでは、リバースモゲージ(逆住宅ローンの意味)と呼ばれ、広く利用されている制度だそうです。現代の日本でも、子どもに残すよりも、自分のために、使いたいと考える人が増える傾向にあります。
借りられる限度額は、土地の評価額の7割程度まで。1ヶ月30万円以内が原則となっています。そして、要件としては、以下を満たす必要があります。
◎借り入れ希望者が単独で所有(または配偶者と共有)する不動産に
居住(マンションは不可。子どもとの共有も不可)
◎借り入れ希望者および配偶者が原則として65歳以上
◎不動産に賃借権や抵当権等が設定されていないこと
◎配偶者か親のほかに同居人がいないこと
◎住民税の非課税程度の低所得世帯であること など
希望者とその配偶者から見込まれる「推定相続人」の中から1人、連帯保証人になってもらう必要があります。この制度を利用する際には、長生きすることを考えて月々の借入金額をあまり多くしないこと、不動産価格が下がると借入限度額も下がること、金利が変動すること(上限は3%とされている)などの点に注意する必要があります。
対象者 |
65歳以上の不動産所有者(詳細な条件は上記のとおり) |
必要書類 | お住まいの市区町村もしくは、社会福祉協議会にお問合せを |
申請期限 | – |
申請先 | お住まいの市区町村もしくは、社会福祉協議会 |