長期不安定雇用者を積極的に雇用する事業者を支援
特定求職者雇用開発助成金(長期不安定雇用者雇用開発コース)は、ハローワーク等を通じ、長期不安定雇用者を正規雇用労働者として雇い入れる事業主に対して助成される制度です。
長期不安定雇用者とは、少し前の就職氷河期に就職の機会を逃したことで、長期にわたり不安定雇用を繰り返す方をこのように呼ぶようです。最近では、2010年から2013年にかけて就職氷河期がありましたが、この時期はリーマンショックの影響が発端とされます。
確かにこの時期に就職難民となった新卒者のなかには、雇用が安定しない方が比較的多いのかもしれませんが、就職氷河期や就職難民はおもにメディアを中心に作られた言葉であって、例えば、就職し難くなった時期については、もっと広く捉えたほうが、状況を正しく捉えることにつながるのではないでしょうか。特に、30代まではまだ若手ですから、雇用環境も柔軟に変化してもらいたいものです。
支給要件としての採用者の基準は主に次のとおりです。
- 採用する方の満年齢が、35歳以上60歳未満の方。
- 過去10年間に5回以上離職または転職を繰り返している方。
- ハローワークまたは民間の職業紹介事業者などの紹介の時点で失業状態にある方。
- 正規雇用労働者として雇用されることを希望している方。
なお助成については、大企業、中小企業の分かれており、支給対象期は半年毎で、1年間が支給対象期間です。大企業は50万円、中小企業は60万円が支給されます。
対象者 | ハローワーク、または民間の職業紹介事業者等の紹介により、特定求職者雇用開発助成金の「長期不安定雇用者雇用開発コース」を利用する雇用保険の適用事業主。 |
必要書類 | 申請に必要な書類は管轄の労働局に確かめてください(支給対象期ごとに、支給申請書に必要な書類を添え、管轄の労働局へ支給申請します)。 |
申請期限 | 支給対象期の末日の翌日から起算して2か月以内 |
申請先 | 都道府県労働局・ハローワーク |